2024年3月21日入居企業紹介
入居企業紹介 株式会社万葉舎
尾上友美さん(スモールオフィス①入居)
個人事業主や小規模事業者は、日々の業務に追われて事務仕事にまで手が回らない。そんな悩みに応えてくれるのが、尾上友美さんが経営する「万葉舎」。煩雑な事務や雑務を一手に引き受けます。
得意なことを仕事に
起業前にフリーターをしていた頃、事務仕事が苦手な友人を手伝った時、「楽しい」と感じたんです。得意な業務だったのに加え、頑張っている人をサポートするのが好きだったんです。それがきっかけで知人・友人の事務代行をしていたら、「仕事にしたら」と勧められました。自分でも「仕事になればいいな」とぼんやり考えていたんですが、「そんなこと、できる訳がない」という思いもあり、悩んでいました。
そんな時、背中を押してくれたのが、姫路商工会議所の起業家向け講座「創業塾」でした。先生に相談したところ、賛成してくれたんです。当時の月収は15万円程度。「最悪、バイトをしながらでもやっていける」と決心し、2019年11月頃に起業しました。
社名には、二つの由来があります。一つは、起業した年が令和元年で、元号が万葉集からとられたということ。もう一つは会社のロゴを万年筆のペン先をイメージしたデザインにしたことです。「万」は「よろず」とも読め、「あらゆるもの」を意味します。
起業後3、4か月間の売り上げは10~15万円程度でしたが、在宅勤務の増加に伴い、一気に需要が増えました。顧客は個人事主のほか、従業員が10人程度の法人もいらっしゃいます。今はパート従業員1人と、10人程度の外部スタッフで仕事をしています。それぞれ得意分野があるので代行する業務内容によって仕事を割り振っています。
立地の良さとリーズナブルな価格が魅力
顧客が増えるにしたがって、大切な書類を預かることも多くなり、セキュリティー上、自宅での作業に限界を感じるようになり、いろいろなコワーキングスペースを使用することになりました。そんな中、出合ったのが「起業プラザひょうご姫路」です。立地条件が良かったのと、何よりリーズナブルな料金設定は、起業したての自分にとって魅力でした。
スモールオフィスを利用していますが、お客様との面談などはオープンスペースで行っています。会員の皆さんと交流もできるので、気持ちよく仕事ができています。ここでの講座にも参加し、事業計画の見直しなどに役立っています。
「姫路の事務代行と言えば万葉舎」を目指して
事務仕事は直接利益につながらないので、後回しにされがちで、非効率なやり方になっているのが一般的です。そうしたお客様の事務を代行するとともに「こうすれば、効率が上がります」と提案もさせてもらっています。2021年からは、事務代行業務の講座もオンラインで開いています。3種類あり、45分間の1回限りは入門編で、2か月間は仕事にしたい方向け。6か月間はその上級編で、プロとして単価の高い仕事をする方法を身に付けてもらう内容です。22年から本格的に展開していますが、24年はさらに頑張って受講者を増やすつもりです。
23年の売上は約1500万円。それを今年中にできれば倍にしたいですね。そのためにも集客が重要になるので、インスタやYou tubeなどでどんどん発信していきたい。そして、「姫路の事務代行と言えば万葉舎」と言われるようになるのが目標です。